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瀬戸内海の島へ

先週休暇を取って、瀬戸内海の島へ旅をしました。

あの辺りでは最近20年の間に現代アートのプロジェクトが新興し、
大自然の中に新種の遺跡を発見するような楽しみ方で諸島を巡ることができます。
直島では安藤忠雄さんの建築やアート作品を満喫し、そこから犬島、豊島へ渡りました。
普通の美術館では、作品はいろいろなところから収集されて展示されます。
しかし今の瀬戸内では、アーティストが島に滞在してその場所で想起した作品を作っています。
だから作品がその場に存在する意味は直感的に伝わってくるし、ちょっと意外なものとのコントラストによって自然の美しさが際立って見えます。非日常を放り込んで日常の価値を悟る、これがアートの役割なんだな、というところまで本当に素直に腑に落ちる場所です。
直島アートサイト

もうひとつ面白いのは、町中に点在するアート作品のガイドさんが、地元のおじいちゃん、おばあちゃんだということです。彼らはアーティストから直接聞いた話をすっかり自分のものにして、お客さんに伝えてくれます。ちぐはぐさを超えて、作品がレベルアップしていく印象を受けます。彼らの全身からあふれる労働と暮らしのリアリティ、その後ろにある大自然、対話のきっかけを生み出すアート。
これからどんなことをやって行きたいのか、考えを深める要素をたくさん得られたように思います。
うまく言葉になりませんが、とても刺激的な旅でした。
by tnexpress | 2012-03-09 00:28 | 道草


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