Voice is life, life is beautiful.

 昨日の素敵な旅について。

 SPRING STORM のリーディングショー、2回目が開かれました。作品の見せ場のメニュー表から参加者の希望を聞きながら3つのグループを作り、そこにサポートパフォーマーが一人ずつ入ります。私たちもどこを読むことになるのかその場に行くまでわからないので、結構ドキドキしていますが、この試みの一番のポイントは、お客さんの欲望に身を任せるということ。ミュージシャンはリクエストに応えてさらっと一曲弾いてくれるのに、どうして演劇の人は自分たちの用意したものをダーっと見せて終わってしまうんだろう、というのが私の常々の疑問なのです。カーテンコールの時にアンコールがあったら、もう1、2シーンやってくれてもいいんじゃないかと。ですからライブのアンコール部分を取り出したのがこのリーディングショーという感じでしょうか。

 昨夜のショーは、ちょうど4人の主人公の恋愛関係がよく見られるシーン構成となり、参加者の声のリレーが心に響きました。
「退屈な田舎町を出てもっと広い世界を見たい」(ディック)と燃えるまっちゃんには若い日の野望を、恋人に泣かれて「夏には俺たち結婚しよう」(ディック)と言わされた加藤君には誠実さを、片思いの美女に「現代詩集のプレゼントだよ」(アーサー)と差し出すにたさんには恥じらいを、自分に思いを寄せるハーサに八つ当たりするアーサーを読むすやまさんには邪心を、乱暴にキスを奪われ覚醒するハーサに「君がそんなだとは思わなかった」(アーサー)とあとずさりするまーささんには狼狽を、観客は確実に感じ取ったと思います。役と本人がきれいに五分五分に重なって見えるのが不思議です。

 仙台から来てくださった下館先生(20年来の私の演劇のお師匠さん)からは、「皆さんの声の質に、人生が出ている。」というコメントをいただきました。"Voice is Life" だね、と。
本当にそうですね。そして、"Life is Beautiful" ですよ、"Each life is beautiful" と私は心の中で言ったのですが、そのくらい一人一人がキラキラしていました。

参加者の皆さん、パフォーマーの皆さん、ありがとうございます。とてもよい晩でした。
by tnexpress | 2013-06-09 10:23 | ワークショップ記録


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