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2011年7月から始動しました

  17年間仙台のシェイクスピア・カンパニーの活動で師事した下館主宰は、とにかく原文と向き合い、その語感を自国の言葉に置き換える作業を納得いくまで重ねることを大事にしていました。一方私は、その次にくる演技、演出、制作などの仕事に夢中でした。

 ところが2年ほど前のこと、ふとテネシー•ウィリアムズの「Glass Menagerie」(ガラスの動物園)を読んでいると登場人物の声が耳元で聞こえてきてしようがなく、勢いあまって訳し始めました。作家が取り憑かれたように書いている、そのエネルギーを訳出しようとして作品世界に飲み込まれながら一緒に走っていく感覚。この興奮を今まで知らなかったことがちょっと悔しくもあり、同作家の一幕もので気に入った作品にいくつか取り組みながら、いつか上演までできたらと温めていました。

 そして今年3月の地震のあと、活動環境や私自身の考え方にも様々な変化があり、これまで当たり前と思っていたことを続けるより、新しいことを始めよう思うようなりました。考えていただけで行動に移せていなかったこと、友人たちとの価値のある会話、多様な才能との出会い、そんなことを好きな作家の作品を軸に展開していけたら。ありがたいことに、協力してくれる友人が次々に出てきました。

 偶然にも今年はテネシー•ウィリアムズ生誕100年目です。

 現在は週に一度のペースで集まって、脚本を読んだり分析したりしながら、まずは12月に小さな作品を発表することを目標に活動しています。作る内容やプロセスもまだ手探りですが、いろいろなゲストに来ていただきながら新しい発見を楽しんでいます。

 テネシーという名の電車に乗った小旅行という気分で ”Tennessee Express”  と、このワークショップを名付けています。
by tnexpress | 2011-09-03 13:53 | 企画のこと