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ミュージシャンが来た日

 ショーの翌日は、1日予定を入れないようにしています。
前夜の余韻が残るうちに、ワークショップの経過で起きたこと、感じたことを整理するのに静かな時間が必要だからです。

 昨日は念願の、自宅での上演実験でした。古いお付き合いの先輩たち、初対面の方混合で総勢11名が参加。ミュージシャンが二人、一人からは写真をご提供いただき、台詞のリーディングに新しい要素を加えてみようという試みをしました。シーン構成は下記のように出来上がり。

<一幕>夕暮れのミシシッピ川、アーサーとハーサ、川と空の写真とともに。
<三幕一場>嵐の迫るガーデンパーティー、ヘヴンリィを取り合うディックとアーサー、やんちゃなギター添え。 
<三幕三場>ライラとアーサーからラスト(ロマンチック版)へ、ピアノとともにしっとりと。

これをいつも暮らしているリビンルームでやろうというのですから、国立本店の白い空間と比べて目と耳から入ってくる情報が格段に多い。それらを掌握できて、初めて読むお客様への気配りもできて、となるには役者たちにはもう少し度量が必要なようです。
しかし、「言葉」を扱う役者にとって、音楽には特に憧れがあって、生演奏で一緒にシーンを作っていただけるというのは至極の幸福なのです。それで昨日は皆わくわくし通しでした。

 ショーが終わった後は、待ってましたとばかりお酒をと食事で賑やかに、延々夜中まで。興に乗って、テネシーエクスプレスのメンバーは一昨年公演した"The Long Good-bye"の抜粋を読み、ギターの佐野さんにあの名曲を奏でていただくという場面もありました。あんなふうに、シーンをやっては飲む、やっては飲むという遊び、一晩中でも飽きません。


★参加した方より素敵なお写真いただいたので、珍しく掲載します。
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by tnexpress | 2013-06-30 12:04 | ワークショップ記録

Voice is life, life is beautiful.

 昨日の素敵な旅について。

 SPRING STORM のリーディングショー、2回目が開かれました。作品の見せ場のメニュー表から参加者の希望を聞きながら3つのグループを作り、そこにサポートパフォーマーが一人ずつ入ります。私たちもどこを読むことになるのかその場に行くまでわからないので、結構ドキドキしていますが、この試みの一番のポイントは、お客さんの欲望に身を任せるということ。ミュージシャンはリクエストに応えてさらっと一曲弾いてくれるのに、どうして演劇の人は自分たちの用意したものをダーっと見せて終わってしまうんだろう、というのが私の常々の疑問なのです。カーテンコールの時にアンコールがあったら、もう1、2シーンやってくれてもいいんじゃないかと。ですからライブのアンコール部分を取り出したのがこのリーディングショーという感じでしょうか。

 昨夜のショーは、ちょうど4人の主人公の恋愛関係がよく見られるシーン構成となり、参加者の声のリレーが心に響きました。
「退屈な田舎町を出てもっと広い世界を見たい」(ディック)と燃えるまっちゃんには若い日の野望を、恋人に泣かれて「夏には俺たち結婚しよう」(ディック)と言わされた加藤君には誠実さを、片思いの美女に「現代詩集のプレゼントだよ」(アーサー)と差し出すにたさんには恥じらいを、自分に思いを寄せるハーサに八つ当たりするアーサーを読むすやまさんには邪心を、乱暴にキスを奪われ覚醒するハーサに「君がそんなだとは思わなかった」(アーサー)とあとずさりするまーささんには狼狽を、観客は確実に感じ取ったと思います。役と本人がきれいに五分五分に重なって見えるのが不思議です。

 仙台から来てくださった下館先生(20年来の私の演劇のお師匠さん)からは、「皆さんの声の質に、人生が出ている。」というコメントをいただきました。"Voice is Life" だね、と。
本当にそうですね。そして、"Life is Beautiful" ですよ、"Each life is beautiful" と私は心の中で言ったのですが、そのくらい一人一人がキラキラしていました。

参加者の皆さん、パフォーマーの皆さん、ありがとうございます。とてもよい晩でした。
by tnexpress | 2013-06-09 10:23 | ワークショップ記録